2013年10月16日水曜日

『生まれ変わっても、この「仕事」がしたい』 堀田 孝治

【オススメ書籍紹介】『生まれ変わっても、この「仕事」がしたい』 堀田 孝治
(レビュアー:デザイナー 伊波)

キャリアプランについて、私はあまり深く考えたことがありませんでした。
時間がなくて考えている暇がないという訳ではなく、自分自身がこれからどうなりたいのかという意思が特になく、ただ仕事をしていくことである程度満足してしまっていたのです。

この本は、はじめにキャリアについて考えることの重要性を説いています。
そして「自分の望むキャリア」の発見方法、そのキャリアを実現するための方法などが解説されています。
解説がとても分かりやすくて、本を読んでいるというよりも個人のブログを読んでいるような親近感があり、「行動にうつしてみよう」とポジティブな気持ちになれる本です。

「何がしたいか分からない」という悩みは、特に若い世代だとよくある悩みだと思います。私も深く考えてはいなかったにしろ、ふとしたときに「本当にこの仕事がしたいのだろうか」と思うことがあります。
小さな子どもが「お花屋さんになりたい」「サッカー選手になりたい」という漠然とした夢を持つのと同じように、「WEBで何かを作る仕事がしたい」と幼い頃から思っていたせいか、10代半ばから他のものは向いていないと思い込んでいる節がありました。それが視野を狭めているのではないか、他に自分の望む仕事が別にあるのではないか、そう考えながらも目をそらしていました。

本で紹介されている望むキャリアの発見方法のなかで、私が一番やってみておもしろいと感じたものが「30分の制限時間以内にやりたいと思ったことをとにかく書き出す」というものでした。
実際に行動している訳ではない今でも思い浮かべるだけでやりたいことがたくさんある上、ただ思い浮かべただけなのにワクワクしてくるのです。
本当に自分が望んでいる、生まれ変わってもやりたいと思える仕事は、きっとこのワクワクの中にあると感じました。

私のようにキャリアについてあまり考えたことのない若い世代にも、何年もキャリアを積み重ねた方にもおすすめしたい1冊です。

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