2014年3月25日火曜日

『膨大な資料を迅速・正確に処理できる 情報をさばく技術』 木山 泰嗣

【オススメ書籍紹介】『膨大な資料を迅速・正確に処理できる 情報をさばく技術』 木山 泰嗣
(レビュアー:エンジニア 伊波)

現在、世の中には大量の情報が溢れています。
書籍・新聞・テレビ・インターネットなど、さまざまな形で気軽に調べ、入手することができ非常に便利ですが、あまりにも膨大な量があるため本当に必要な情報を得るまでに時間がかかってしまっていました。

この本は、大量の資料を扱う際の基本的な方法がまとめられています。
書籍など紙の資料に対するものが主に書かれており、インターネットの情報や電子データの資料に関する記述はあまりありません。
私は主にインターネットや電子データを扱うことが多いのですが、通じるものがあり参考になりました。

第1章で、資料を読む際にはまとまった時間を取るということが書かれています。
「資料を読む」というと、ちょっと空いた時間にもできるイメージがありました。私は隙間時間に資料を読み、まとまった時間は作業にあてるという流れをイメージしていたのです。
ですが、その方法だと読んだ内容が頭に入っておらず、作業をやり直したり何度も修正するという作業をしてしまっていました。
しっかり「資料を読む時間」を取り、落ち着いてしっかり内容を把握することが、効率よく作業を進めるためには大事なのだと改めて感じました。

つい手を動かしたくなってしまい情報の把握を簡単に済ませてしまうことが多いのですが、しっかり資料に目を通して整理し、無駄な作業なく効率的に仕事ができるよう努力して行きたいと思います。

2014年3月17日月曜日

『ルールを変える思考法』川上量生

【オススメ書籍紹介】『ルールを変える思考法』川上量生
(レビュアー:エンジニア 福岡)

この書籍はドワンゴの会長である川上量生氏が書いた書籍です。
4gamer.netでの連載がもとになっています。
一応くくりとしてはビジネス書となっていますが、私は読んでみて一つの物語のように感じ、一般的な”ビジネス書”とは違う印象を受けました。

著者は自信をゲーマーであるとし、ゲーマーは経営者になるべきだと述べ、ビジネスはリアルなゲームであると言っています。
経営に必要な能力は「自分が有利なルールを考え、実現する能力」であると考えています。
それがどういうことなのか、またルールを変えるタイミングを見極めることなど、ゲームとルールを変えることがどのような繋がりを持つのか述べられています。

全体を通して私が思ったのは、著者はとてもユニークな人なんだと言うことです。
(読み終わってから調べてみたところ、経営者の中でも異色であるそうですね。)
ニコニコ動画がどのようにしてできたのかが書かれているところを読み、私は今まで何かを切り開く時、突発的な発想が大事なんだと思っていましたが、この書籍を読んで、物事の積み重ねにより考えぬいて出てきた発想が大切なんだと感じました。
ビジネスの何かのヒントになるかもしれませんし、単純に川上氏がどのような考えを持っている人なのか知るために読んでもとてもおもしろい書籍だと思うのでおすすめです。