2013年1月8日火曜日

『失敗学 (図解雑学)』畑村 洋太郎

『失敗学 (図解雑学)』畑村 洋太郎
(レビュアー:デザイナー 伊波)

今回はリスクマネジメントに関する書籍の3冊目である失敗学(図解雑学)の紹介です。

この本では失敗対策は「トップダウン」で行わなければならないものだと述べられています。上から見ると全体が見渡せても、下から見上げると一部しか見えない為、見落としが出てしまうためです。
ぜひトップの方に読んで頂きたい1冊ですが、経営者でもリーダーという役割でもない私の立場でも参考になります。

私は毎日のように失敗をしていました。仕事のこと、家事など日常生活のこと、趣味に関することなど、さまざまな場面で失敗をして後悔することが多いです。
それぞれ違う場での失敗ですが、「またやってしまった」と感じることが多くあり、失敗をしない仕組みをひとつ作ることで回避することができる失敗を繰り返していることが分かります。
失敗から目を背けてしまったり、深く考えずにいた為に何度も原因が同じ失敗をしてしまっているということに、この本を読んで気付くことができました。
今では、失敗したときは「なぜ失敗してしまったのか」を考え、対策をして次に進むようにしています。

この本では見開きの左ページに文章、右ページに図という構成で失敗について解説されています。
今までニュースで取り上げられて来たような失敗の事例なども用いて失敗とその対策について解説されており、とても分かりやすい書籍です。
リスクマネジメントの本を4回に渡り紹介しますが、ご紹介する4冊の中でこの本が一番分かりやすいと感じました。
そもそも「失敗学」というものが何なのか分からない、特に意識していない方にぜひ読んで頂きたいです。

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