2012年7月4日水曜日

『ウェブデザインのつくり方、インターフェイスデザインの考え方。』矢野りん

『ウェブデザインのつくり方、インターフェイスデザインの考え方。』矢野りん
(レビュアー:デザイナー 伊波)

Web・スマートフォン・電子書籍などのデザインに必要な技法や考え方を解説している本です。

「UX」「整列」「ホワイトスペース」といったトピックスごとに4ページ~5ページ程度でまとめられています。それぞれ解説・具体例・コラムなどから構成されています。
ちょっとした時間で技法ごとに少しずつ読み進めることができ、とても読みやすい本だと感じました。
関心があるところから先に読んだり、辞書的な使い方もできると思います。

私は技術書のような本を読むことがとても苦手で、実践しながら読み進めないとなかなか内容を把握できません。
ですが、この本はビジュアルを効果的に用いた説明や実際のWebサイトの具体例があり、
本を読むだけで使用する場面を想像し、理解を深めることができました。

特に「なぜそのデザイン技法を用いるのか」という部分についての解説が非常に分かりやすいです。
例えば「ホワイトスペース」の説明で、「余白には視線を集中させるという機能がある」という一文があります。余白が「何もない部分」ではないことはよく言われることですが、どのような機能があるのか、どのように用いると効果的なのかという重要な部分はこの一文を読むまで理解していませんでした。

この本を読むことによって、「なぜこうなのか」をしっかり説明できるデザインを制作することができるようになると思います。

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